アメックスの外貨取扱手数料が2025年8月1日より3.5%に。対象カード一覧も

アメリカン・エキスプレス発行のクレジットカードについて、2025年8月1日より外貨取扱手数料が従来の2.0%から3.5%へ改定されることが発表されました。改定の詳細と、対象カードについて解説しています。

アメックスから外貨取扱手数料の改定が発表

2025年8月1日より、アメリカン・エキスプレス発行のクレジットカードについて、外貨取扱手数料が従来の2.0%から3.5%へ改定されることが発表されました。その差は1.5%となり、1万円あたり150円の手数料増加という計算になります。

2025年7月31日までは従来の2.0%で支払いが可能ですが、カード利用代金の処理日が8月1日以降になると、新しい手数料の3.5%が適用されるので注意が必要です。

クレジットカードの外貨取扱手数料の相場は1.6%から4.0%程度が一般的で、従来の2.0%は比較的お得な手数料率でしたが、今回の改定でそのメリットが1つ薄れてしまう形となります。ただし、クレジットカード全体で海外手数料が増加する傾向にあり、現時点では海外手数料がお得なクレジットカードも後日海外手数料の改定が発表される可能性が十分考えられます。

なお、現時点では個人カード/ビジネスカードが対象で、コーポレートカードについては後日改定日が発表される予定です。

外貨取扱手数料とは

外貨取扱手数料とは、クレジットカードを使って日本円以外の通貨での支払いを行った場合の手数料です。海外での支払いや、日本国内からの海外サービスでの支払いでも、日本円以外の支払いを行った場合に手数料が発生します。

カード会社によって手数料の呼び方が異なり、カード会社では「海外手数料」「海外事務手数料」「海外事務処理手数料」などと呼ばれることもあります。

外貨での支払いを行った場合には、下記の計算方法によって日本円での請求金額が決定されます。

請求金額(日本円) = 支払金額(現地通貨) × (為替レート + 海外手数料)

手数料の存在を知らないと、想定している請求金額よりも実際に請求される金額が多くなってしまうため、手数料の存在と手数料率を知っておくことが大切です。

対象カード一覧

アメリカン・エキスプレスから発行されているクレジットカードで、外貨取扱手数料の改定の対象となるカードの一覧は下記のとおりです。

  • アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード
  • アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カード
  • アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
  • アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード
  • プラチナ・カード®
  • アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード
  • ANAアメリカン・エキスプレス®・カード
  • ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
  • ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
  • ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード
  • ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
  • デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カード
  • デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
  • ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス®・カード
  • Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カード
  • Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード

海外手数料がお得なクレジットカードは?

JCBオリジナルシリーズ

JCBのプロパーカード「JCBオリジナルシリーズ」は海外手数料が1.6% です。

多くの提携カードで海外手数料の増加が発表されていますが、それと比較するとJCBプロパーカードは海外手数料が増加する可能性が多少低いと考えられ、海外手数料を抑えたい方が検討すべきカードとしては現時点では最もおすすめ。

JCBカードは海外でのサポートが手厚い点も、魅力の1つです。

JCBカード W

年会費無料なのにAmazonやセブンイレブンで2.0%のポイント還元率!

年会費
無料
還元率
1.0%
ブランド
JCB
  • Amazonでの利用で2.0%のポイント還元
  • セブンイレブンでの利用で2.0%のポイント還元
  • 18〜39歳限定で入会可能

イオンカード

イオンカードはVisa、Mastercard、JCBの3ブランドのカードを発行していて、いずれも海外手数料が1.6% とかなりお得に設定されています。

年会費も無料なので、イオン系列の店舗やサービスの利用が多い方にはおすすめのカードです。

イオンカード(WAON一体型)

イオンカードを代表するスタンダードカード

年会費
無料
還元率
0.5%
ブランド
Visa、Mastercard、JCB
  • 電子マネーWAON機能付き
  • イオングループでの利用でポイント還元率が2倍
  • 毎月10日はポイント還元率が2倍
  • 毎月20日、30日はイオングループで5%オフ
  • イオンシネマで300円オフなどの割引

マリオットボンヴォイアメックス

アメリカン・エキスプレスのクレジットカードは外貨取扱手数料の改定が発表されてしまいましたが、マリオットボンヴォイアメックスはプレミアムカードであればポイント還元率が3.0%と高く、外貨取扱手数料を考慮しても他のクレジットカードよりお得に支払いができる場合があります。

特に海外旅行や海外出張との相性に優れたクレジットカードなので、海外に出かけることが多い方にはおすすめです。

Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード

還元率3.0%以上の旅行好きにおすすめのカード。無料宿泊特典は海外のホテルでも使える!

年会費
49,500円
還元率
3.0%
ブランド
Amex
  • ポイントをホテル宿泊に利用すると、実質還元率が3%以上に
  • 年間150万円以上の利用で無料宿泊特典(50,000ポイント相当)を獲得(継続特典)
  • カードを持っているだけでMarriott Bonvoyゴールドエリートの会員資格をゲット
  • 年間400万円以上の利用でMarriott Bonvoyプラチナエリートの会員資格をゲット

まとめ

クレジットカードの海外手数料(外貨取扱手数料)が増加する流れは、かなり進んできているように思います。

そのため現時点では海外手数料が安いお得なカードでも、近いうちに改定が発表されてしまう可能性は十分考えられます。

1%程度であれば影響はそこまで大きくないかもしれませんが、海外旅行は出費が多くなる傾向にあるので、支払う手数料の金額も多くなってしまいます。