ANA一般カードはどの国際ブランドがおすすめ?年会費や還元率、特典を徹底比較!

ANAカードには、Visa、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレスの4種類の国際ブランドのカードが発行されていて、それぞれ年会費や特典の内容が異なっており、少し分かりづらくなってしまっています。

今回は、ANA一般カードの年会費や還元率、特典を徹底比較しておすすめの国際ブランド(Visa、Mastercard、JCB、Amex) をご紹介したいと思います。

ANAカードの種類

ANAは、カード会社と提携してそれぞれの国際ブランドで提携カードを発行しています。

ANAカードのブランドとカード会社

  • Visa, Mastercard:三井住友カード
  • JCB:JCBカード
  • Amex:アメリカン・エキスプレス

そのため、「ANAカード」には国際ブランドによって特典や費用が異なります。ANAカードを発行する際は、どの国際ブランドにすべきかを確認してから発行するようにしましょう。

ANAカード(一般)の比較

Visa, MastercardJCBAmex
券面
年会費2,200円
(初年度無料)
2,200円
(初年度無料)
7,700円
家族カード1,100円
(初年度無料)
1,100円
(初年度無料)
2,750円
マイル還元率0.5%0.5%-
還元率アップのオプション2倍コース(6,600円/年)10マイルコース(5,500円/年)ポイント移行コース(6,600円/年)
オプション適用後の還元率1.0%1.0%1.0%
搭乗ボーナスマイル10%10%10%
ポイントプログラムVポイントOki Dokiポイントメンバーシップ・リワード
ポイント有効期限1年間(実質無期限)2年間3年間
空港ラウンジ--国内主要空港・ハワイで無料利用可能
(同伴者も1名まで無料)
海外旅行障害保険最高1,000万円
(自動付帯)
最高1,000万円
(自動付帯)
最高3,000万円
(利用付帯)
国内旅行傷害保険最高1,000万円
(自動付帯)
最高1,000万円
(自動付帯)
最高2,000万円
(利用付帯)

Visa、Mastercard、JCBは保険が自動付帯

海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険にはカードの利用に関わらず保険適用される「自動付帯」と旅行代金などをカードで支払うことで保険適用される「利用付帯」に分けられます。

Visa、Mastercard、JCBの3つについては、海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険が「自動付帯」 となるので、仮に旅行代金を別の人や別のカードで支払っていた場合でも、保険が適用されるというメリットがあります。

ポイントの有効期限はVisa、Mastercardがお得

ポイントの有効期限については、Visa・Mastercardの利用で貯まるVポイントは「貯める・使う・交換する」のいずれかで有効期限が更新されます。そのため、Vポイントは利用しないと1年間で有効期限となってしまいますが、カードの利用などでポイントが加算されると保有ポイントも含めてそこから有効期限が再設定され、実質無期限となります。

Amexは空港ラウンジが無料で利用可能

AMEXのANAカードは、国内主要空港・ハワイの空港ラウンジ(カードラウンジ)を無料で利用することができます。

同伴者も1名まで無料で利用可能なので、飛行機の出発時間を待っている間などにゆっくりとラウンジで過ごすことができます。

ANAカード(一般カード)のブランド別詳細

ANAカード(一般カード)(Visa、Mastercard)

ANAカード(一般カード / Visa,Mastercard)

ポイント利用で有効期限が実質無期限になるANA一般カード

年会費
2,200円
還元率
0.5%〜1.0%(マイル)
ブランド
VisaMastercard
  • Vポイントは利用すると有効期限が延長される
  • 「2倍コース」に登録でマイル還元率が1.0%に(年間6,600円)
  • 年会費が初年度無料
  • 入会時・継続時に1,000マイルもらえる
  • 搭乗ボーナスマイルが10%

VisaとMastercardのANA一般カードの魅力は、Vポイントが実質無期限で保有できる点です。

マイルへの交換を自分の好きなタイミングで交換できる「応募移行」にしておけば、2倍コースの費用もかからず、年間2,200円の年会費だけでマイル還元率1.0%分のポイントを貯めることができます。

ANAカード(一般)の詳細

Vポイントは利用すると有効期限が延長される

Vポイントは「貯める・使う・交換する」のいずれかを行うと、保有しているポイントすべての有効期限がその時点から1年後に延長されます。

普段カードを利用していれば毎月利用分がVポイントとして加算されるので、その度に有効期限が延長され、実質無期限でVポイントを保有し続けることができます。

ポイントに有効期限があると、期限までに海外旅行に行かない場合にポイントの有効期限が切れてしまいますが、Vポイントならその心配はありません。

「2倍コース」に登録でマイル還元率が1.0%に(年間6,600円)

200円ごとに1ポイント貯まるVポイントですが、通常は1ポイントを1マイルに交換できるため、マイル還元率は0.5%となります。

ただ、「2倍コース」というオプションが用意されており、年間で6,600円を支払うことで1ポイントを2マイルに交換することができ、マイル還元率を1.0%にアップすることが可能です。

応募移行にすれば「2倍コース」も必要なときだけでOK

ANAカード(一般)はポイントからマイルへの移行を「自動移行」と「応募移行」の2つから選択することができます。

「自動移行」にする場合、常に「2倍コース」にしていないとマイル還元率を1.0%にすることができませんが、「応募移行」なら必要なタイミングだけ「2倍コース」に登録することで年間費用を抑えることができます。

また、Vポイントは有効期限が実質無期限なので、マイルを利用する予定が無ければVポイントで保有しておき、必要なタイミングで交換すれば有効期限も心配しなくて済みます。

年会費が初年度無料

2,200円の年会費が初年度無料で、家族カードも初年度は年会費無料で発行することができます。

入会時・継続時に1,000マイルもらえる

入会時と、継続時(年会費支払時)に特典として1,000マイルを受け取ることができます。

搭乗ボーナスマイルが10%

ANAの飛行機に登場した時に貯まるマイルが、本カードを保有していると10%アップします。

ANA JCB一般カード

ANA JCB一般カード

一般カードなのに最大1.2%のマイル還元率

年会費
2,200円
還元率
0.5%〜1.06%(マイル)
ブランド
JCB
  • 「10マイルコース」に登録でマイル還元率が1.0%に(年間5,500円)
  • 年間100万円以上の利用で翌年度のポイント還元率が1.2倍に(10マイルコースの場合マイル還元率は1.06%)
  • 年会費が初年度無料
  • 入会時・継続時に1,000マイルもらえる
  • 搭乗ボーナスマイルが10%
  • ポイント有効期限は2年間

JCBのANA一般カードの魅力は、最大1.06%のマイル還元率となる点です。年間100万円以上の利用で翌年度のもらえるポイントが1.2倍となり、「10マイルコース」に登録していると最大で1.06%のマイル還元率となります。

1.2倍の場合、20%分のポイントがボーナスポイントとして付与される形となりますが、このボーナスポイントについては、1ポイント=3マイルのレートでの交換となり、マイル還元率に直すと1.06%となります。

自分の好きなタイミングでポイントをマイルに交換できる「マルチポイントコース」にしておけば、マイルを交換しない年度は10マイルコースの料金もかかりません。

ただし、Oki Dokiポイントの有効期限は2年なので、有効期限切れには注意が必要です。

ANA JCB一般カードの詳細

「10マイルコース」に登録でマイル還元率が1.0%に(年間5,500円)

通常は1000円で1ポイント貯まり、1ポイントを5マイルと交換することができるのでマイル還元率は0.5%となりますが、10マイルコースに登録することで1ポイントを10マイルと交換することができ、マイル還元率が1.0%となります。

「10マイルコース」の利用には年間5,500円の料金が発生しますが、マイル還元率をアップさせたい方は必須のオプションです。

年間100万円以上の利用で翌年度の還元率が1.2倍に(10マイルコースの場合マイル還元率は1.06%)

JCBでは、年間利用額に応じて翌年度のOki Dokiポイント還元率がアップするJCBスターメンバーズという制度があり、ANA JCB一般カードの場合、最大で1.2倍になります。

年間利用額と還元率のアップは下記の通りです。

年間利用額メンバーランク翌年度の還元率
100万円以上スターα1.2倍
50万円以上スターβ1.1倍

1.2倍の場合、20%分のポイントがボーナスポイントとして付与される形となりますが、このボーナスポイントについては、1ポイント=3マイルのレートでの交換となります。

そのため、メンバーランクがスターαの場合、マイル還元率は1.06%となります。

年会費が初年度無料

2,200円の年会費が初年度無料で、家族カードも初年度は年会費無料で発行することができます。

入会時・継続時に1,000マイルもらえる

入会時と、継続時(年会費支払時)に特典として1,000マイルを受け取ることができます。

搭乗ボーナスマイルが10%

ANAの飛行機に登場した時に貯まるマイルが、本カードを保有していると10%アップします。

ポイント有効期限は2年間

Oki Dokiポイントの有効期限は2年間です。ANAマイルの有効期限は3年間なので、ポイント獲得から最長5年で有効期限切れとなってしまいます。

ANAアメリカン・エキスプレス®・カード(一般カード)

ANAアメリカン・エキスプレス®・カード(一般カード)

国内主要空港・ハワイの空港ラウンジが無料で利用できるANA一般カード

年会費
7,700円
還元率
1.0%(マイル)
ブランド
Amex
  • マイルへの交換には「ポイント移行コース」の登録が必要(年間6,600円)
  • ポイント移行コース登録で、ポイントが無期限に
  • 国内主要空港・ハワイの空港ラウンジが無料で利用可能(同伴者も1名まで無料)
  • 入会時・継続時に1,000マイルもらえる
  • 搭乗ボーナスマイルが10%

AMEXのANA一般カードの魅力は国内主要空港・ハワイの空港ラウンジが同伴者も含めて無料で利用できる点です。

マイルを使って飛行機に登場する方がほとんどだと思うので、特典の相性がばっちりですね。

ポイント移行コースに登録していれば、ポイントの有効期限も無期限となるので、有効期限切れの心配がありません。

ただし、他の国際ブランドと比べて年会費がお高めとなっています。

ANAアメリカン・エキスプレス®・カード(一般カード)の詳細

マイルへの交換には「ポイント移行コース」の登録が必要(年間6,600円)

ANAアメリカン・エキスプレス®・カードで貯めたポイントをマイルに交換するには、「ポイント移行コース」への登録が必要となります。

ポイント移行コース登録で、ポイントが無期限に

ポイント移行コースに登録することで、ポイントの有効期限が無期限になります。

旅行に行くタイミングが中々取れない人でも、コツコツとマイルを貯めて好きなタイミングでマイルに交換することができるので、頻繁に旅行に行く機会が無い方におすすめです。

国内主要空港・ハワイの空港ラウンジが無料で利用可能

国内主要空港・ハワイの空港ラウンジが無料で利用可能です。同伴者の利用も1名まで無料。

空港ラウンジでは無料のドリンクなどが提供され、飛行機の出発時間までゆっくりと時間を過ごすことができます。

入会時・継続時に1,000マイルもらえる

入会時と、継続時(年会費支払時)に特典として1,000マイルを受け取ることができます。

搭乗ボーナスマイルが10%

ANAの飛行機に登場した時に貯まるマイルが、本カードを保有していると10%アップします。

結論:おすすめはVisaかMastercard

ANA一般カードの4つの国際ブランドを比較しましたが、おすすめは三井住友カードが発行している「Visa」と「Mastercard」のANA一般カードです。

ポイントはポイントの有効期限が実質無期限という点で、海外旅行に行くタイミングは自分でも読めない場合が多く、マイルの有効期限切れを心配しなくていい点が高評価でした。

AMEXブランドのANA一般カードもポイントの有効期限が無期限ですが、年会費とポイント移行コースの料金も含めると年間で14,300円支払う必要があり、一方VisaとMastercardは2,200円で済みます。(マイル交換を行った年は8,800円)

ただし、マイルの有効期限なんて気にならないくらい頻繁に旅行に出かけるという方は、ANA JCB一般カードを保有して1.2%のマイル還元率を狙うという選択肢もあると思います。

ぜひANAカード選びの参考にしてください。

旅行好きにはマリオットボンヴォイアメックスも

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Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード

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年会費
49,500円
還元率
3.0%
ブランド
Amex
  • ポイントをホテル宿泊に利用すると、実質還元率が3%以上に
  • 年間150万円以上の利用で無料宿泊特典(50,000ポイント相当)を獲得(継続特典)
  • カードを持っているだけでMarriott Bonvoyゴールドエリートの会員資格をゲット
  • 年間400万円以上の利用でMarriott Bonvoyプラチナエリートの会員資格をゲット