マリオットアメックスの「海外旅行保険」は利用付帯!適用条件や保障内容まとめ
更新日:2024/08/14
Marriott Bonvoyとアメリカン・エキスプレスが提携して発行されている「マリオットアメックス」には、海外旅行傷害保険が無料で付帯しています。ただ、実際にどのような内容が保険適用されるのか詳しく把握できていない方も多いのではないでしょうか?
今回は、「マリオットアメックス」の海外旅行傷害保険の保険内容や適用条件など、詳しくご説明していきます。
保険の「利用付帯」と「自動付帯」
クレジットカードの付帯保険は、「自動付帯」と「利用付帯」の2つに分けられます。
- 自動付帯:カードを持っているだけで「自動」で保険が適用される
- 利用付帯:航空券やツアー料金などの支払いにカードを「利用」した時に適用される
自動付帯は持っているだけで保険が適用されるので、利用付帯よりも嬉しい特典ですが、基本的には利用付帯のクレジットカードの方が多いです。
2つの種類の違いを正しく把握しておかないと、適用されると思っていた保険が適用さないということが起きてしまうので、自分が持っているクレジットカードが自動付帯、利用付帯のどちらなのかは把握しておいた方が良いでしょう。
マリオットアメックスの海外旅行保険は「利用付帯」
マリオットアメックスには、海外旅行傷害保険が無料で付帯しています。
ただし、旅行代金などをマリオットアメックスで支払っていることが条件となっていて、それ以外の場合は保険は適用されません。これを「利用付帯」と呼びます。
一方、カードを持っているだけで料金の支払いに使わなくても適用される保険が「自動付帯」と呼ばれますが、マリオットアメックスは自動付帯ではないので注意。
アメリカン・エキスプレスの公式サイトでは、海外旅行に保険が適用される条件が下記のように説明されています。
- 旅行前に日本国内にてカード決済された、日本出入国のために時刻表に基づいて運航される国際航空機または国際船舶のチケットやパッケージ・ツアーの料金
- 日本国内でのカード決済がない場合、出国後に海外で時刻表に基づいて運行される公共交通乗用具のチケットの料金
つまり、航空券やパッケージツアーの料金をマリオットアメックスで支払いしておけば、問題なく適用されます。ただし、日本国内でカード決済されていなければならないので注意。
マリオットアメックスの海外旅行保険の補償金額
マリオットアメックスの海外旅行保険の補償金額は、一般カードとプレミアムカードによって内容が異なります。
まずは、一般カードの補償金額は下記の通り。カッコ内は、家族に対する補償額です。
保険種別 | 基本カード会員 | 家族カード会員 |
---|---|---|
傷害死亡/ 傷害後遺障害保険金 | 3,000万円 (1,000万円) | 3,000万円 (1,000万円) |
傷害治療費用保険金 | 100万円 (100万円) | 100万円 (100万円) |
疾病治療費用保険金 | 100万円 (100万円) | 100万円 (100万円) |
賠償責任保険金 | 3,000万円 (3,000万円) | 3,000万円 (3,000万円) |
救援者費用保険金 (保険期間最高) | 200万円 (200万円) | 200万円 (200万円) |
携行品損害保険金 | 30万円 (30万円) | 30万円 (30万円) |
プレミアムカードの補償金額は下記の通りです。
保険種別 | 基本カード会員様 | 家族カード会員様 |
---|---|---|
傷害死亡/ 傷害後遺障害保険金 | 1億円 (1,000万円) | 5,000万円 (1,000万円) |
傷害治療費用保険金 | 300万円 (200万円) | 300万円 (200万円) |
疾病治療費用保険金 | 300万円 (200万円) | 300万円 (200万円) |
賠償責任保険金 | 4,000万円 (4,000万円) | 4,000万円 (4,000万円) |
救援者費用保険金 (保険期間最高) | 400万円 (300万円) | 400万円 (300万円) |
携行品損害保険金 | 50万円 (50万円) | 50万円 (50万円) |
乗継遅延/出航遅延/欠航/搭乗不能費用 | 1回につき最高2万円 (ー) | ー |
受託手荷物遅延費用 | 1回につき最高2万円 (ー) | ー |
受託手荷物紛失費用 | 1回につき最高4万円 (ー) | ー |
マリオットアメックスプレミアムでは、「乗継遅延」や「受託手荷物遅延/紛失費用」までカバーされています。
マリオットアメックスの海外旅行保険の使い方
マリオットアメックス一般カードでは「グローバル・ホットライン」、マリオットアメックスプレミアムでは「オーバーシーズ・アシスト」というサービスを通して海外旅行保険の相談が可能です。
海外からも24時間日本語で対応してもらうことができ、困った時には非常に頼りになります。
「グローバル・ホットライン」は、アメリカン・エキスプレスの通常会員向けのサービスとなっていて、「オーバーシーズ・アシスト」はアメリカン・エキスプレスのゴールドカード会員向けのサービスです。2つのサービスの違いは「緊急支援サービス」の有無となっています。
グローバル・ホットライン | オーバーシーズ・アシスト | |
---|---|---|
海外旅行情報サービス | ◯ | ◯ |
緊急支援サービス | - | ◯ |
海外旅行情報サービスで相談可能な内容は、下記の通り。多岐にわたる相談をすることが可能となっています。
海外旅行情報サービス
- 旅行関連サービス
- 航空券の予約、発券、予約の再確認、変更
- ホテルなど宿泊施設の紹介、予約、取消
- レンタカー/リムジン・サービスの案内、予約、取消
- ローカル・ツアーの案内、予約、取消
- レストランの案内、予約、取消
- ゴルフ・コースの案内、予約、取消
- 主要都市でのミュージカル等のチケットの案内
- 天気予報
- パスポート、査証、予防接種等についての案内
- 最寄りの日本大使館、領事館の案内
- アメリカン・エキスプレスのトラベル・サービス・オフィスの案内
- 海外キャッシング・サービス、現金自動支払機の設置場所の案内
- カード紛失・盗難の処理、再発行の手続き
- T/Cの紛失・盗難の処理
- パスポート、所持品の紛失・盗難時のサポート
- フラワー・デリバリー・サービスの手配
- その他のカードに関する問い合わせ
- 電話による簡単な通訳サービス(ビジネス等の場合を除きます。)
- 通訳派遣のアレンジメント
- メッセージの伝言サービス
- 医師、歯科医、病院、弁護士の紹介
一方、緊急支援サービスについては、
緊急支援サービス
- 電話医療相談サービス
- 病院紹介サービス
- リーガルアシストサービス
など、より手厚いサービスを利用することが可能です。
参考:アメリカン・エキスプレス
カード付帯保険で足りる?
一般的な海外旅行であれば、カード付帯の海外旅行保険で基本的には問題ないでしょう。
ただ、渡航先や現地での活動内容によっては、より充実した保険に加入しておいた方がいい場合もあります。
そんな場合は、各保険会社が提供する海外旅行保険に別途加入することをおすすめします。
費用も1人1万円以内程度で、自身に合った保険内容を選択して加入することができます。
マリオットアメックスの海外旅行保険の保障内容
事故にあった場合
海外旅行中に事故で死亡してしまったり、後遺症が残ってしまったり、また医師に治療を受けた場合には下記の保険が適用され、保険金の支払いが受けられます。
傷害死亡保険金
海外旅行中の急激かつ偶然な外来の事故による傷害が原因で事故の日からその日を含めて180日以内に死亡された場合。
傷害後遺症保険金
海外旅行中の急激かつ偶然な外来の事故による傷害が原因で事故の日からその日を含めて180日以内に身体の一部を失ったり、またはその機能に重大な障害が残った場合。
傷害治療費用保険金
海外旅行中の急激かつ偶然な外来の事故による傷害のため医師の治療を受けた場合。
病気になった場合
旅行中に病気が発病して、治療を行った場合に支払われる保険です。帰国後に発病した場合も保険が適用される場合があります。
疾病治療費用保険金
- 海外旅行中または旅行終了後72時間以内に発病し、かつ医師の治療を開始された場合。ただし旅行終了後に発病された場合は旅行中に原因が発生したものに限ります。
- 海外旅行中に感染した特定の伝染病(※)のために旅行終了後30日以内に医師の治療を開始された場合。
※ 特定の伝染病とは以下を指します。 コレラ、ペスト、天然痘、発疹チフス、ラッサ熱、マラリア、回帰熱、黄熱、重症急性呼吸器症候群、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、マールブルグ病、コクシジオイデス症、デング熱、顎口虫病、ウエストナイル熱、リッサウイルス感染症、腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群、高病原性鳥インフルエンザ、ニパウイルス感染症、赤痢、ダニ媒介性脳炎、腸チフス、リフトバレー熱、レプトスピラ症
他人の物を壊したり、ケガを負わせた場合
他人に怪我を追わせてしまったり、物を壊してしまった場合に適用される保険です。
海外旅行中に誤って他人を死傷させたり、他人の財物(レンタル業者から被保険者が賃借した旅行用品を含みます)を滅失、汚損または損傷したため、法律上の賠償責任を負った場合。 なお、会員が所有/使用または管理している物の損害に関する損害賠償責任はお支払いできませんが、以下の場合はお支払いします。
(イ)ホテルの客室ならびに客室内の動産(ただし、被保険者の居住施設内を除く)
(ロ)住居など居住施設内の部屋ならびに部屋内の動産(ただし、被保険者の居住施設内を除く)
(ハ)レンタル業者から契約者または被保険者が直接借用した旅行用品または生活用品
遭難などで救援や家族の渡航が必要になった場合
海外旅行中に死亡や遭難、入院などが起きた場合に、家族などの救援車が現地まで渡航する費用が保障されます。
救援者費用保険金
海外旅行中に
- 急激かつ偶然な外来の事故により遭難(行方不明を含む)された場合。ただし被保険者の生死が確認できた後に発生した費用は対象外です。
- 傷害により、事故の日からその日を含めて180日以内に死亡または7日以上継続して入院された場合。
- 病気により死亡された場合。
- 発病した病気がもとで旅行終了後その日を含めて30日以内に死亡された場合。ただし旅行中に医師の治療を開始および継続して受けていた場合に限ります。
- 発病し医師の治療を受け7日以上継続して入院された場合。
持ち物が盗難、破損などをした場合
盗難、破損、火災などの事故が発生して携行品が損害を受けた場合に適用される保険です。現金などは対象外となるため、注意しましょう。
携行品傷害保険金
海外旅行中に被保険者が所有し携行する身の回り品(カメラ、宝石、衣類など)が盗難、破損、火災などの偶然な事故により損害を受けた場合。
※ 現金、小切手、クレジットカード、コンタクト・レンズ、各種書類稿本、設計書、図案、帳簿、運転免許証、商品もしくは製品等または業務の目的のみに使用される設備もしくは什器等、その他これに準ずる物などは対象外です。
航空機が遅延、欠航、運休した場合
飛行機の乗り継ぎを行う場合に、飛行機の遅延により乗り継ぎができなかった場合にホテルでの宿泊や食事などが必要になった場合に保障される費用です。
乗継遅延費用
乗継地において、搭乗した航空機が遅れて、乗継を予定していた航空機に搭乗できず、乗継地への到着時刻から4時間以内に代わりの航空機を利用できなかった際に、宿泊施設の客室料、食事代が発生した場合。
航空会社に預けた手荷物が戻ってこなかった場合
飛行機に乗る際に預けた荷物がロストバゲージなどで遅延、紛失してしまった場合に生活必需品の購入費用が保障されます。あくまで生活必需品に限られ、紛失した物品に対しての補償ではなく、購入費用の補償なので正しく理解しておきましょう。
受託手荷物遅延費用
搭乗する航空便が予定していた目的地に到着してから6時間以内に航空会社に預けた手荷物が手元に戻らず購入費用(※1)が発生した場合。
※1 下着などの衣類、洗面用具などの生活必需品 ※ 荷物が届くまでに負担した費用に限ります。
受託手荷物紛失費用
搭乗する航空便が予定していた目的地に到着してから、48時間以内に航空会社に預けた手荷物が手元に戻らなかった際に、96時間以内に購入費用(※1)が発生した場合。(当該手荷物は紛失したものとみなす)
※1 下着などの衣類、洗面用具などの生活必需品 ※ ただし96時間以内に荷物が届いた場合は、荷物が届くまでに負担した費用。
参考:アメリカン・エキスプレス
マリオットアメックスなら国内旅行保険も付帯
海外旅行保険よりも重要性は少し低いかもしれませんが、国内旅行傷害保険も、もしもの時に役に立つ場合があります。
マリオットアメックスの国内旅行傷害保険については、下記のページで詳しくご説明しています。
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