【2024年】各社プライオリティ・パスが改悪へ。変更点まとめ
更新日:2024/09/11
国内外のラウンジや飲食店が無料で利用できる「プライオリティ・パス」ですが、2024年9月以降、各クレジットカード発行元から次々とサービス内容の変更を発表しています。
この記事では、各社のプライオリティ・パスのサービス内容変更について解説しています。
プライオリティ・パスとは
プライオリティ・パスとは、主に空港内のラウンジやレストランが利用できる会員制のサービスです。国内だけでなく、海外でも利用することが可能で、海外の空港ラウンジを利用したい方からの人気を集めています。
ラウンジだけでも世界145カ国、600以上の都市で、1600種類以上で利用することができ、海外に出かける機会が多い方におすすめのサービスです。
通常は年会費を支払って会員資格が得られるサービスですが、一部クレジットカードの特典としてプライオリティ・パスの会員資格を追加料金無しで得ることができます。
プライオリティ・パスの改悪
2024年9月以降に発表された各社クレジットカードのプライオリティ・パスのサービス内容変更は下記の通りです。
- JCBカード
- 三菱UFJニコス
- 楽天プレミアムカード
JCBカード
JCBプラチナ
コンシェルジュやプライオリティ・パスなど充実した特典のプラチナカード
- 年会費
- 27,500円
- 還元率
- 0.5%
- ブランド
- JCB
- コンシェルジュデスクが利用可能。アプリから利用可能なデジタルコンシェルジュも
- プライオリティ・パスが無料で利用可能
- 国内の対象レストランのコース料理で2名以上で予約すると1名分が無料になる「グルメ・ベネフィット」
JCBカードでは、2024年10月31日以降、国内ではラウンジ施設のみの利用となります。
三菱UFJニコス
三菱UFJニコスでは、2024年10月1日以降、国内ではラウンジ施設のみの利用となります。
楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカード
プライオリティ・パス年会費が無料で利用可能。楽天証券でのクレカ積立で1.0%還元
- 年会費
- 11,000円
- 還元率
- 1.0%
- ブランド
- VisaMastercardJCBAmex
- プライオリティ・パスが無料で利用可能(年間5回まで)
- 楽天市場での利用で3.0%以上の還元率
- 楽天ペイでの支払いで実質1.5%還元に
- SPUで楽天グループサービスでの還元率アップ
- 楽天証券でのクレカ積立で1.0%ポイント還元
楽天プレミアムカードは、2025年1月以降、無料での利用が年間5回までとなります。
それぞれのカードの変更点内容のまとめは下記の通りです。
カードの種類 | 変更内容 |
---|---|
JCBカード | 2024年10月31日以降、国内ではラウンジ以外の利用が不可に |
三菱UFJニコス | 2024年10月1日以降、国内ではラウンジ以外の利用が不可に |
楽天プレミアムカード | 2025年1月1日以降、年間利用が5回までの制限が追加 |
他のクレジットカードもサービス内容の変更があれば追加していきます。
改悪の背景
各社クレジットカードのプライオリティ・パスがサービス内容変更が続いていますが、その背景にはコストの増加があります。
三菱UFJニコスのWebサイトでは、下記のように説明されています。
三菱UFJニコスでは、プラチナ会員さまにフライト前のひとときを空港ラウンジでお過ごしいただくため、プライオリティ・パスを無料でご利用いただいておりますが、昨今、空港における飲食店舗やリフレッシュ施設等でのプライオリティ・パスのご利用が大変増加しております。 それに伴い、本サービスに関連するコストが増加しており、本サービス自体のご提供を続けることができなくなるおそれがございます。
そのため、三菱UFJニコスおよびフランチャイジー各社のプラチナ会員さまがお持ちのプライオリティ・パスは、2024年10月1日より、無料でのサービスのご提供を空港ラウンジのみといたします。
飲食店舗やリフレッシュ施設等でご利用された場合、ご利用料金を負担いただく場合がございますので、あらかじめご留意ください。 何卒、ご理解賜りますようお願い申しあげます。
このように、ラウンジ以外の飲食店舗、リフレッシュ施設での利用が増加したため、負担コストが高くなり、サービス内容の変更という決定につながったと説明されています。
実際に、プライオリティ・パスの活用法という形で、格安航空券を使って飲食店舗で利用するレポートや説明動画などが公開されていて、利用者が増えてしまったことが原因と見られています。
上記の使い方がルール違反という訳ではなく、利用自体には問題がありませんが、利用者が増えてしまったことにより各社頭を悩ませているようです。
プライオリティ・パスが特典で利用できるクレジットカード
楽天プレミアムカード
年間5回までの回数制限が追加されましたが、年会費11,000円でプライオリティ・パスが利用可能という点ではかなりお得です。
また、楽天カードは2024年9月時点でレストランやリラクゼーション施設での利用制限については発表されていないので、国内でラウンジ以外のプライオリティ・パス参加店舗を利用したい人にはおすすめです。
楽天プレミアムカード
プライオリティ・パス年会費が無料で利用可能。楽天証券でのクレカ積立で1.0%還元
- 年会費
- 11,000円
- 還元率
- 1.0%
- ブランド
- VisaMastercardJCBAmex
- プライオリティ・パスが無料で利用可能(年間5回まで)
- 楽天市場での利用で3.0%以上の還元率
- 楽天ペイでの支払いで実質1.5%還元に
- SPUで楽天グループサービスでの還元率アップ
- 楽天証券でのクレカ積立で1.0%ポイント還元
JCBプラチナ
JCBプラチナは年会費27,500円で同伴者も1名までプライオリティ・パスを無料で利用することができます。
国内ではラウンジのみの利用となりましたが、海外ではそれ以外の施設も利用可能なので、海外旅行や海外出張に頻繁に行く方にはおすすめのカード。
JCBプラチナ
コンシェルジュやプライオリティ・パスなど充実した特典のプラチナカード
- 年会費
- 27,500円
- 還元率
- 0.5%
- ブランド
- JCB
- コンシェルジュデスクが利用可能。アプリから利用可能なデジタルコンシェルジュも
- プライオリティ・パスが無料で利用可能
- 国内の対象レストランのコース料理で2名以上で予約すると1名分が無料になる「グルメ・ベネフィット」
アメックス・ゴールドプリファード
アメックスゴールドプリファードは、年間2回までの制限がありますがプライオリティ・パスのラウンジを無料で利用することができます。
継続特典で国内ホテルのフリー・ステイ・ギフトがもらえるので、旅行好きの方におすすめのカードです。
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
高級感を感じる金属製のカードが特徴のゴールドカード
- 年会費
- 39,600円
- 還元率
- 1.0%
- ブランド
- Amex
- 発行されるカードが高級感を感じる金属製
- 継続特典でアメリカン・エキスプレス・トラベルオンラインのトラベルクレジットが10,000円分もらえる
- 年間200万円以上利用で継続特典として国内ホテルの無料宿泊特典がもらえる
- 通常3,300円のメンバーシップ・リワード・プラスが無料で利用できる
- プライオリティ・パスの年会費が無料+年2回まで利用料金が無料
- Amazonでの利用で3%のマイル還元率が実現可能
まとめ
プライオリティ・パスの改悪について様々な情報が飛び交っていますが、基本的には国内のラウンジ以外のレストランやリラクゼーション施設での利用制限に関する内容となっています。
一般的な利用方法である海外の空港ラウンジをプライオリティ・パスで利用している人にとっては、大きな影響は無いでしょう。
また、現時点でプライオリティ・パスのレストランやリラクゼーション施設でのでの利用が制限されていないクレジットカードについても、今後サービス内容が見直され利用できなくなる可能性があるので、注意しましょう。
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国内やハワイの空港ラウンジであれば、プライオリティ・パスでなくてもクレジットカード付帯のカードラウンジが利用可能です。
中には年会費無料でカードラウンジが利用できるクレジットカードもあるので、まだ1枚も持っていない人は要チェック!
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