【2024年最新】楽天カードを徹底解説!種類ごとの還元率の違いやメリットも
更新日:2024/06/29
「楽天カード」は楽天が発行するクレジットカードです。楽天市場での還元率の高さなどから、楽天経済圏のヘビーユーザーからは強い注目を集めており、うまく活用することで効率よく楽天ポイントを貯めることができます。
この記事では、楽天カードの基本情報、メリットやデメリット、種類による還元率や特典の違いをご説明しています。これから楽天カードを作ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
楽天カードの種類
楽天カードはランク別に見ると手数料無料の「楽天カード」から、最上位カードである手数料33,000円の「楽天ブラックカード」まで、4種類のランクに分けられます。
また、手数料無料の「楽天カード」と基本は同じで、特別な機能などが利用できるカードが別で5種類発行されています。
カード | 概要 |
---|---|
楽天カード | 年会費無料のスタンダードカード |
楽天ゴールドカード | 年会費2,200円のゴールドカード |
楽天プレミアムカード | 年会費11,000円のプレミアムカード |
楽天ブラックカード | 年会費33,000円の最上位カード。招待限定で発行可能 |
楽天PINKカード | 基本は「楽天カード」と同じ。女性向けのオプションが利用可能 |
楽天ANAマイレージクラブカード | 基本は「楽天カード」と同じ。ANAマイレージクラブカードの機能付き |
楽天カード アカデミー | 基本は「楽天カード」と同じ。18歳以上28歳以下の学生のみ申込可能。学生向けの特典が利用できる |
楽天銀行カード | 基本は「楽天カード」と同じ。楽天銀行のキャッシュカードを合わせた一体型カードが発行される |
アルペングループ 楽天カード | 基本は「楽天カード」と同じ。アルペングループの特典や機能付き |
楽天カードのメリット
1. 楽天関連サービスでの還元率が高い
楽天カードの特典で最も注目すべきものは、楽天市場でのポイント還元率がいつでも3%以上還元されるという点です。(楽天市場の利用分が1%、楽天カードの通常還元1%、楽天カードの特典分が1%)
例えば、他社の1%還元のクレジットカードだと楽天市場利用分が1%、クレジットカードの還元分が1%となり、合計2%分の還元を受けられますが、楽天カードを使えばさらに1%還元されるという計算になります。
楽天カード | 他社カード | |
---|---|---|
楽天市場利用分 | 1% | 1% |
クレカの通常還元分 | 1% | 1%(仮) |
楽天カード特典分 | 1% | - |
ただし、楽天カードのポイント還元は税抜金額での計算となるので、実際には2.8%くらいの還元であると考えておいた方が良いでしょう。
2. 楽天ポイントの加盟店で利用すれば手間なくポイントが貯められる
楽天ポイントは全国の楽天ポイント加盟店でポイントカードを提示することで、利用額に応じた楽天ポイントが貯められるサービスです。
他社のクレジットカードで支払いを行う場合、まず楽天カードを提示して、その後にクレジットカードで決済しなければなりませんが、楽天カードを持っていれば、クレジットカードを提示するだけでポイント獲得と支払いの2つをまとめて行うことができます。
楽天ポイント加盟店でポイントを貯めている方はちょっとしたストレスから解放されます。
3. 楽天プレミアムカード以上ならプライオリティ・パスが無料で利用可能に
プライオリティ・パス(Priority Pass)は、世界中の空港ラウンジを利用できる会員制サービスです。
いわゆる空港ラウンジや航空会社ラウンジとは異なり、プライオリティ・パスが独自で展開する空港ラウンジを利用することができます。プライオリティ・パスの空港ラウンジでは、軽食やアルコールを含むドリンクを楽しむことができ、海外に出かける機会が多い方にとって魅力的なサービスです。
クレジットカードの一部ではこのプライオリティ・パスの会員資格を特典として展開しているものもあり、楽天カードの場合は「楽天プレミアムカード」、「楽天ブラックカード」で利用することが可能です。
ただし、楽天プレミアムカードだと下記のような制限があるので、しっかりと確認しておきましょう。
- 2025年以降は無料ので利用できるのは年間5回まで
- 同伴者は別途利用料金の支払が必要
楽天カードのデメリット
楽天カードのデメリットを挙げるとすると、下記のようなものがあります。
- 楽天グループのサービスを利用していない人は旨味が少ない
- コールセンターが繋がりにくい
- 利用金額の「税抜金額」に対してポイント還元
楽天カードは楽天市場や楽天トラベルなど、楽天グループが展開するサービスでの還元率が高いことが主なメリットになります。そのため、楽天グループのサービスをあまり利用してない方はそのメリットを活かすことができず、楽天カードを持っていても良さを感じることは難しいでしょう。
これは楽天カードに限ったことではありませんが、クレジットカード会社によってコールセンターの繋がりやすさがあります。楽天カードはコールセンターが繋がりにくいという声も多くあり、電話で問い合わせたり手続きを行いたいという方は注意が必要です。
一般的なクレジットカードでは、税込価格に対してポイント還元されるものが多いですが、楽天カードは税抜金額で還元金額が計算されます。そのため、実質的な還元率は表記の9割弱程度だと考えた方がいいでしょう。
楽天カード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードの比較
- 楽天カード
- 楽天ゴールドカード
- 楽天プレミアムカード
上記の3種類のカードの比較を表にまとめました。
楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 2,200円 | 11,000円 |
家族カード | 無料 | 550円 | 550円 |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB, Amex | Visa, Mastercard, JCB | Visa, Mastercard, JCB, Amex |
タッチ決済対応 | Visa, Mastercard, JCB | Visa, Mastercard, JCB | Visa, Mastercard, JCB |
楽天市場でのポイント還元率 | 3.0% | 3.0%(誕生月は1%加算。※2,000ポイントまで) | 3.0%(誕生月は1%加算。※10,000ポイントまで) |
空港ラウンジ (国内35箇所、ハワイ1箇所、韓国1箇所) | - | 年2回まで無料 | 何回でも無料 |
利用限度額 | 最高100万円 | 最高200万円 | 最高300万円 |
ETCカード年会費 | 550円 | 無料 | 無料 |
楽天証券でのクレジット積立の還元率 | 0.5% | 0.75% | 1.0% |
プライオリティ・パス会員カード | - | - | 無料 |
海外旅行傷害保険 | - | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 |
国内旅行傷害保険 | - | - | 最高5,000万円 |
動産総合保険 | - | - | 最高300万円 |
楽天プレミアムカードはプライオリティ・パス会員の年会費が無料になったり、楽天証券での積立でも1.0%還元、また保険の内容も手厚いという点がポイントです。
楽天カードの利用限度額
楽天カードの利用限度額は、カードのランクごとに設定されており、それぞれ下記のとおりです。
カード | 利用限度額 |
---|---|
楽天カード | 最高100万円 |
楽天ゴールドカード | 最高200万円 |
楽天プレミアムカード | 最高300万円 |
楽天ブラックカード | 最高300〜1,000万円 |
他社のクレジットカードと比べても利用限度額が高いとは言えず、クレジットカードを多く利用する方がメインカードとして利用するには、より上位のクレジットカードを発行する必要があります。
楽天カードは改悪したって本当?
楽天カードの改悪について耳にしたことがある方も多いかもしれません。実際に、過去には下記のような変更がありました。
- 携帯電話料金や保険料支払いでの還元率が引き下げ
- ポイント還元が「税込金額」から「税抜金額」へ
- 楽天プレミアムカードの還元率が一般カードと同等の還元率に
ただし、クレジットカードの特典内容や還元率の変化は楽天カードに限ったことではなく、他社のクレジットカードでも改悪されることは一般的にあるので、そこまで敏感になる必要は無いでしょう。
楽天カードの注意点
Amexブランドはタッチ決済非対応
最近では当たり前に使われているクレジットカードのタッチ決済ですが、楽天カードはいずれもAmexブランドでタッチ決済を利用することはできないので、Amexブランドのカードを発行する場合は注意しましょう。
人気の楽天カード
楽天カード
手数料無料の一般カードです。普段の利用や楽天市場での還元率は上位の楽天プレミアムカードと同じなので、楽天市場の還元率のために発行する場合はこのカードがおすすめです。
楽天カード
年会費無料で楽天ポイントを貯めたい人におすすめのカード
- 年会費
- 無料
- 還元率
- 1.0%
- ブランド
- VisaMastercardJCBAmex
- 楽天市場での利用で3.0%以上の還元率
- 楽天ペイでの支払いで実質1.5%還元に
- SPUで楽天グループサービスでの還元率アップ
- 楽天証券でのクレカ積立で0.5%ポイント還元
楽天ゴールドカード
一般カードである「楽天カード」の1つ上のランクにあたるのが「楽天ゴールドカード」です。「楽天カード」との主な違いは下記のとおりです。
- 年会費2,200円
- 空港ラウンジが年2回まで無料で利用可能
- ETCカード年会費が無料
- 楽天証券でのクレジットカード積立での還元率が0.75%に
- 海外旅行障害保険が付帯
楽天ゴールドカード
より楽天ポイントを多く貯めたい人におすすめのカード
- 年会費
- 2,200円
- 還元率
- 1.0%
- ブランド
- VisaMastercardJCB
- 楽天市場での利用で3.0%以上の還元率
- 楽天ペイでの支払いで実質1.5%還元に
- SPUで楽天グループサービスでの還元率アップ
- 楽天証券でのクレカ積立で0.75%ポイント還元
楽天プレミアムカード
楽天ゴールドカードのさらに上のランクとなる「楽天プレミアムカード」です。楽天ゴールドカードとの主な違いは、下記のとおりです。
- 年会費11,000円
- 空港ラウンジが何回でも無料で利用可能
- 楽天証券でのクレジットカード積立での還元率が1.0%に
- プライオリティ・パスの年会費が無料
- 国内旅行傷害保険、動産総合保険が付帯
楽天プレミアムカード
プライオリティ・パス年会費が無料で利用可能。楽天証券でのクレカ積立で1.0%還元
- 年会費
- 11,000円
- 還元率
- 1.0%
- ブランド
- VisaMastercardJCBAmex
- プライオリティ・パスが無料で利用可能(年間5回まで)
- 楽天市場での利用で3.0%以上の還元率
- 楽天ペイでの支払いで実質1.5%還元に
- SPUで楽天グループサービスでの還元率アップ
- 楽天証券でのクレカ積立で1.0%ポイント還元
2024年7月に楽天ブラックカードの招待制が廃止に
2024年7月より、これまで招待されないと発行することができなかった楽天ブラックカードが条件を満たせば申込みで発行できるようになりました。
発行の条件は少しハードルが高いですが、楽天ブラックカードを狙っていた人にとっては朗報です。
楽天ブラックカード
楽天カードの最上位カード。楽天証券でのクレジットカード積立で2.0%還元やプライオリティ・パスの無料発行など
- 年会費
- 33,000円
- 還元率
- 1.0%
- ブランド
- VisaMastercardJCBAmex
- コンシェルジュサービスが付帯
- プライオリティ・パスが無料で利用可能
- 楽天証券でのクレカ積立で2.0%ポイント還元
- 楽天市場での利用で3.0%以上の還元率